塗料の基礎知識
ベストな施工を行うためには、お客様自身も基礎知識を知っておくことがポイントです。
ベストな施工を行うためには、お客様自身も基礎知識を知っておくことがポイントです。
外壁塗装において、塗料は建物の美装のみではなく、紫外線、熱、雨、排気ガスなどから建物を保護するというとても重要な目的があります。
このため、「壁が汚れてきたから塗り替えようか」という判断のみではなく、じつは「塗装の劣化」に注意しなくてはなりません。
塗装が劣化し建物内に水の浸入を許してしまうと、そこからコンクリート造であれば強度の劣化、木造であればカビの発生→シロアリといった2次被害に発展する恐れがあります。
劣化を判断する方法として、もっとも分かりやすい目安となるのは、壁を軽く手でこすった時にチョークのような粉が大量に付着すると、劣化が進んでいると判断できます。(チョーキング現象)
もし、上記のような症状が出ているようであれば、なるべく早く専門の会社か、当組合にご相談ください。
次に、塗料の成分を説明します。
塗料の成分は主に塗膜となる「顔料」「樹脂」「添加剤」と、塗膜にならない「溶媒」の4つの成分から構成されており、塗料を塗布した後、溶媒が蒸発することにより、塗膜ができあがります。
中でも塗料の主成分となる樹脂は、塗膜の「耐久性」を左右する重要な成分です。
この樹脂による塗料も「耐久性とコスト」との兼ね合いがありますので、建物全体の修繕・改修スケジュールを組んで、計画的に行うことが無理のない工事のポイントとなります。
耐久性とコストの兼ね合いを以下にまとめました。
工事会社へ見積りを依頼される場合に重要なポイントとなります。
新築の場合と異なり「改修工事」の場合は、みなさま(建物管理者)が塗料をしっかり選定する方がよいでしょう。資産価値の維持向上を考慮し、改修費用と今後の計画のバランスをとるためには欠かせない項目だからです。
実際の傾向としては、
1)保護、耐久性を重視
2)期待耐久年数 10~15年程度のものが中心
= シリコン樹脂が多い結果となっています。